
「今が楽しければそれでいい!」
そんな考えで、今を思いっきり楽しむことはとても素晴らしいことだと思います。
この世界には過去も未来もなく、すべては「今」というこの瞬間に、過去も未来も全てのことが凝縮されているのです。
なぜなら、過去にも未来にも行くことはできません。
過去も未来も、今という現実の世界に記憶(過去)や想像(未来)として存在しているに過ぎないのです。
今だけを見ていてはダメな理由!
今がなくなってしまったら、それはすなわちこの現実が無くなると言うことですから、その瞬間に過去も未来も消滅すると言うことなのです。
ですから、今に焦点を当てて、今を感じながら今を一生懸命生きることは素晴らしいことなのです。
ところがです。
この今という現実は、時間と言う流れの空間を移動しているのです。
今と言う瞬間は未来に移動している!
車を運転していると、今と言う現実は、その先の未来の今に向かって移動しているのです。
ですから、今が大切と言っても、その先にカーブがあるなら、そのカーブが来る前からハンドルを切る準備をして、カーブに差し掛かったらハンドルを切らないと、道路からはみ出して激突してしまうのです。
どんなに今が大切であったとしても、その先の未来の現実が予測できたら、今というこの瞬間にその未来に備えなければならないのです。
今、鳥が大空を自由に羽ばたいているとしても、台風が来そうになったら、鳥は事前にその気配を感じて、風や雨がしのげる森に非難するのです。
「今が大切」と言って、いつまでも飛んでいると、台風が来た時に雨と風にやられてしまうのです。
つまり、危険が迫って来たら、非難と言う行動をとるのも「今」なのです。
この「今」という瞬間に、楽しめる時は大いに楽しんで、危ない時には大いに非難して、何も無い時には素晴らしい未来のために準備をする、と言う行動をとるのも「今」なのです。
「お金が無い」と言う人は、お金が無くて困っているのなら、どうしたらお金が入ってくるのかを考えるのが「今」なのです。
「今が良ければそれでいい」と言いますが、今は常に変化しているものなのです。
未来永劫、「最高の状態の今」だけがやって来ることなどあり得ないのです。
「今が良ければそれでいい」と言う人は、いい今の時もあれば、良くない今がやって来ることもある、と言うことが分かっていないのです。
逆を言うと、「今が良ければそれでいい」と言う人は、良くない今に全く備えていないのですから、「良くない今の時は最悪だ!」と言う人生を選んでいると言うことです。
それだったら、「いい今の時はそれでいいけど、良くない今がやって来る時は少しでも良くなるように備えておこう!」と言う人生のほうが楽しいと思います。
未来の準備をするのも今の賢い使い方!
人は確実に老いて行きます。
老いていけば身体の調子も悪くなることでしょう。
その時は、きっと病院とか介護施設とかにお金がかかると思うのです。
そのお金をしっかり準備しておくのも「今」なのです。
お金が必要になったときに、じゃあこれから貯金でもして頑張ろうと言っても、それではもう遅いのです。
給料も退職金も貯金もありません。
年金もわずかしかもらっていません。
そんな状況で多額の介護施設に入居しようと思っても、お金がなくてできませんので、つらい老後生活を送るしかなくなってしまいます。
それは、どう考えても自己責任なのです。
老後がやって来ることは事前に分かっていたのですから、そこに向けてしっかり準備をする「今」を、遊んだり好きなことやったり、しっかり準備しなかった代償なのです。
この「今」という瞬間をどう使っていくか。
それが、人間に与えられた一つの大きな義務なのです。
ただし、それを深刻にやってはいけません。
これはゲームなのです。
このゲームは、いかに楽しみながらやれるかが最大のポイントです。
このゲームのルールは、楽しんだ人が勝つと言うルールになっています。
どんな状況であろうと、楽しんで乗り越えていくことができるか、それがこのゲームの最大の醍醐味なのです。
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