ほとんどの人達は、お金がもっとあったらいいなあと思っています。
もちろん、こんなことを書いている私だって、もっとお金が欲しいなあと思っています。
ですが、本当にお金が欲しいのかと言われると、実は欲しいのはお金ではないと言うことに気が付くはずです。
お金が無いと生きていけないからお金は大切
なぜ本当はお金が欲しいわけではないかと言いますと、絶対手を付けてはいけない遺産相続のお金が100億円舞い込んできました！ってなった時、銀行口座には確かに残高が100億円と記録されるのですが、使ってはいけないという条件があっても嬉しいものですか？
確かにお金は手に入った。
でも使えなかったら嬉しくない。
なぜ嬉しくないのか？
それは、そのお金で大豪邸を建てたり海外旅行に行ったり、高級車を買ったりするという夢が叶えられないからですよね。
あれ？ちょっと待ってください。
あれほど欲しいと言っていたお金が手に入ったのに、大豪邸を建てたり海外旅行に行ったり、高級車を買ったりするということは、大切なお金を手放すと言うことですよね？
お金が大切じゃなかったってことですか？
本当に欲しかったのはお金ではなく、大豪邸や海外旅行や高級車だったってことですね？
そうなのです！
ほとんどの人が欲しい欲しいと言っているのは、お金ではなく、お金で買える他の違うものだったのです。
むしろ、そうしたものが一切買えないのなら、お金がいくらあったって意味がないと思ってしまうのです。
お金があっても幸せになれるとは限らない
ほとんどの人達は、もっとお金があればもっと幸せになれると思っています。
ですが、実際にはもっとお金があってももっと幸せになれるわけではありません。
なぜなら、手元にある1万円が２万円になったからと言って、その人の人生が2倍幸せになりますか？って話です。
1万円の価値とは、1万円でいろいろな経験ができるところに価値があるのです。
1万円あれば、映画を見たり、日帰り温泉に行ったり、カフェ巡りをしたり、洋服を買ったりすることができますよね。
人はその経験こそに幸せを感じるものであり、それを叶えてくれるのがお金なんだと言うことです。
つまり、1万円が直接的に人を幸せにすることはできず、1万円は他の経験に変換され、その経験こそが人を幸せにすると言うことなのです。
と言うことは、短絡的には、いろいろな経験ができるならば、お金は必要ないと言うことなのです。
まあ現実的には、いろいろ経験するためにはお金が必要なのですから、お金が欲しいと言うのは間違いではないのですが、お金はいつも最終的に欲しいものではないと言うことです。
人を幸せにするのはお金ではなく、いろいろな経験である、と言うことを忘れないようにしたいものです。
お金が全くないと幸せになることは難しい
しかし、だからと言って、お金が全くないとこの世界では何も経験することができませんので、そう言った意味ではお金と言うのはとても大切なものです。
いろいろな経験をさせてくれるのがお金だからこそ、お金を払う時に「嫌だな」って言う気持ちで払うのではなく、「こんなに素晴らしい経験をさせてくれるお金さん、ありがとう！」と感謝の気持ちで送り出すことができるのです。
お金は何のためにこの世に生まれてきたのかと言いますと、人々に多くの経験をしてもらうために生まれてきたのです。
ですから、人がお金を使って新しい経験をしたときに、お金は心の底から喜んでくれるのです。
「わあ、この人はこの経験をすることでとても喜んでくれた。役に立てて良かった！」とお金はとてもウキウキしながら次の主の元へと旅立つのです。
ですから、お金は溜め込むことには全く意味がなく、いかに自分の経験に交換していくか、ということがとても大切なのです。
貯金は大切だと言いますが、何のために貯金するのか、その目的がとても重要です。
貯金してお金を貯めて、鉄道で日本一周するんだ！という目的のために貯金するのであれば、それは日本を一周すると言う経験ができるのですから、とても素晴らしいことです。
ですが、将来何があるか不安だから、とりあえず貯金をしておく、という目的なら、何の使い道の予定も無いので、お金にしてみたら「とりあえずいてね」みたいな扱いなので、早くここから脱出したいと思うのです。
つまり、意味もなく大金を持ちたいと思っても、お金にしてみたら大迷惑なので、無駄に貯め込むのはやめてくれと叫んでいるのです。
お金が必要なのは、何か経験がしたくて、それに費用がかかるから貯めるんだ、というスタンであれば、頑張って溜められるし、お金もそのXデーのために、ワクワクしながら出番を待ってくれることでしょう。
こう考えていけば、必要以上にお金を求めることはありませんし、自分に必要な経験ができるのであれば、その分のお金があれば人は幸せになれるのです。
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