
私が子供の頃、“ビックリマンチョコ”というのがとても流行っていました。
ビックリマンチョコとは、チョコレートのビスケットみたいなお菓子なのですが、そこにおまけでついてくる“ビックリマンシール”というのがとても人気だったのです。
子供たちはそのビックリマンシールが欲しくて、たいして食べたくもないビックリマンチョコを大量に買って、シールだけ抜き取ってチョコのお菓子は誰かにあげたり、捨てたりしていたのです。
ビックリマンチョコの構図は“欲しくてたまらないシール”と、“全然欲しくないチョコ”の二つでした。
子供たちは、チョコが欲しくないからシールもいらないとはなりませんでした。
チョコは欲しくないけど、シールを手に入れるためならチョコを買わないといけない。
だったらしょうがないけどチョコを買ってでもシールを手に入れよう!
実は、これがとても大切なのです。
大人になると、理論的に物事を考えるようになっていくので、計算高くなります。
それで、あなたが欲しくてたまらないものには、いつもあなたが欲しくないものがセットになっているのです。
欲しくないモノのために諦めている!
あなたは、その欲しくない物を手に入れたくないがために、欲しいものを諦めてしまってる可能性があるのです。
例えば、アラフォーの独身女性がいたとして、この人はそろそろ子供が欲しいので結婚したいと考えています。
ですが、その反面、結婚すると、今の仕事を辞めなければならず、自由な時間や自由な生活を手放さなければなりません。
この二つはセットになっているので、結婚を手に入れるためには、不自由という負の遺産も一緒にやってきてしまうのです。
そして、その負の遺産が欲しくない意識が強いと、結婚を無意識に遠ざけていくのです。
人は誰でも、自分が欲しいものだけ手に入れて、欲しくないものは手に入れまいと踏ん張っているもんなのです。
しかし、その欲しくない物を手に入れまいと踏ん張れば踏ん張るほど、欲しいものが手に入らないのです。
何かを犠牲にしてでも欲しいモノを手に入れる!
大人とは、子供の時とは逆の思考パターンなのです。
子供の時は、欲しいものが先なので、欲しくない物を手に入れてでも、欲しいものを手に入れたいのです。
それが、大人になると、欲しくない物を手に入れたくないので、欲しいものまで諦めてしまうのです。
ですから、本当に欲しいものを手に入れたいなら、欲しくない物も手に入れることを受け入れることが重要なのです。
フランス料理のコースの中に、嫌いな料理があっても、その中に大好きな料理があるなら頼んでしまうのです。
変わりたい自分がいるんだけど、変わることで人に批判されるのが怖い人は、批判は当然あると受け入れて、変わってしまうのです。
あなたは、車で走りたいけど、事故るのが怖いんで、アクセルをふかしながらブレーキを踏んでいるのです。
そうではなくて、事故ったらしょうがないと開き直って、ブレーキをはなして走り出したほうがいいのです。
ビックリマンシールが欲しいなら、チョコも買うのです。
チョコを手に入れないと、ビックリマンシールも手に入らないのです。
陰と陽はセットです。
どちらも手に入れてしまおうと思えば、確実に陽も手に入るのです。
さあそろそろあなたの自由を差し出して、欲しいモノを手に入れてください!
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