「嫌われる勇気」アドラー心理学ベストセラーのメリットとデメリット!

アルフレッド・アドラーと言う心理学者がいて、その思想を物語にした「嫌われる勇気」が大ヒットしたので、日本でもアドラーを知っている人は多いかと思います。

アドラーは人の心理について研究し、人が言うことと心で思っていることの違いなどについて鋭い洞察を持っています。

アドラー心理学は素晴らしい!

 

例えば、過去にトラウマがあるから今の自分に自信がないと言う人がいたとして、アドラーはその考えを真っ向から否定します。

「過去にトラウマがあるから今の自分に自信がないと言う人」のことを原因論と言うのですが、こう言う人の理論は究極的には「過去にトラウマがある人は全員例外なく今の自分に自信がなくならなければならない」と言うことになるのです。

確かに原因と結果の法則であれば、「過去にトラウマ」があるならば「今自信がない」と言う結果にならなければなりません。

ですが、実際には過去にトラウマがある人でも今の自分に自信を持っている人は星の数ほどいるのです。

アドラーはその矛盾を突き詰め、「今の自分に自信がない」のは「過去のトラウマ」が原因ではないと結論付けました。

では、「今の自分に自信がない」ということの原因は何なのか?

それは「保身」のためであると見破ったのです。

なぜ保身のために「今の自分に自信がない」と言わなければならないのか、その理由は、「今の自分に自信がない」と言えば今の自分が不幸でもいいわけです。

逆に、今の自分が不幸な人は、「今の自分に自信がない」から不幸なのだと言いたいのです。

もし仮に、「今の自分に自信があります」と言う状態なのに不幸だとしたら、実力で不幸になってしまったということになってしまいます。

人は誰もが、「本当は本気になれば絶対に成功できる」と言う可能性を残しておきたいのです。

だからこそ、成功できていないのは「本気になれない障害があるからこそ、自分は成功できないのだ」と言ういいワケを探してくるのです。

成功できないのは、自分に自信がないから、自分に自信がないのは過去のトラウマが原因です、と言えば、成功できないのは自分のせいではなく、トラウマを作った誰かのせい、という自分以外のせいにできるからです。

アドラーはそうした誰かのせいにして不可抗力であったと逃げる人の心理を見事に見抜いているのです。

そして、アドラーの一番のポイントは「課題の分離」です。

「課題の分離」とは、「もし誰かが自分のことを好きになってくれないとしたら、それはその人の課題であり、自分の課題ではない」と言うことです。

会社の上司がいたとして、上司が自分のことを好きになってくれるか嫌いになるかは自分の課題ではなく上司の課題だと言うのです。

自分の課題としては、上司を好きになれるかなれないか、その一点に尽きると言うことです。

私はアドラー心理学を知る前から、課題の分離と同じような思想を持っていたので、アドラー心理学の課題の分離を知った時にはかなり納得しました。

アドラー心理学は私の思想とかなり近いと思いましたが、95%は正しいと思えるのですが、最後の最後で私の思想と180度違うと言うことに気が付きました。

 

アドラーも見抜けなかった真の成功哲学!

 

「嫌われる勇気」のクライマックスで、アドラー心理学は人生の意味について核心に迫ります。

ここから先はネタバレになってしまいますので、これから「嫌われる勇気」を読みたいと思う人はここから先は読まないでくださいね。

アドラーは「人生に意味は無い。意味のない人生だからこそ、その人生をどう解釈するかが大切なのだ」と言っています。

つまり、人生に意味は無いけど、どう解釈するかはその人次第だと言うことを言っているのです。

ここで、アドラー心理学の一番の問題点は「転生輪廻」の概念が無いことです。

アドラーは人は死んだら終わりだと考えています。

だからこそ、その一生、その生涯をどう解釈するのかが大切だと説いているのです。

しかし、人生とは「転生輪廻」によって、人は何度も生まれ変わるのです。

私が考える人生の意味とは、「人生に意味は無い」のではなく、どんな一生にも宇宙の大きな目的があると言いたいのです。

どんな意味があるのかと言いますと、人は誰もが「神」になるために、神に近づくために生まれてくると言うことです。

この地球と言う次元の世界では、人間の魂の修行の場所なのです。

どんな人生であろうと、この世界で生きると言うことが魂の修行になるのです。

なぜなら、この世界は物質界であり、ご飯を食べたり、寝たり、トイレに行ったり、勉強したり仕事をしたり、なにか行動をしないと生きて行くことができないからです。

それがまさに魂の修行なのです。

そうして、魂を磨いて磨いてピカピカにしてあの世に帰り「前よりちょっとだけ神様に近づきました」と言えなければならないのです。

アドラー心理学と真理の世界を合わせて考えれば、本当の世界が見えてくると思います。

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