
スーパーのレジで“お先のどうぞ”と言われたらあなたはどうしますか?
私はたまにお昼になると近くのコンビニでお弁当を買うのですが、買うのがお弁当だけなので、まれに前に並んでいるおばちゃんが“お先にどうぞ”とレジの順番を譲ってくれるときがあるのです。
こっちもそれほど急いでいるわけではないのですけど、そんな時はその好意に甘えるようにしています。
人から親切にされたら断ってはいけない!
なぜその好意に甘えるのかというと、この好意に甘えることで3重の良いことがあるからです。
まず、第一に私の昼休み時間がちょっとだけ長くなります。
前のおばちゃんは結構買い込んでいるので、下手すると2,3分はかかってしまうかもしれません。
次に、このおばちゃんは、この好意をしたことで、いい気分になれるということです。

人は、人に親切にしたいと思う人が圧倒的に多いのです。
ですから、お先にどうぞと言われて、いえいえ結構ですと断ってしまうと、せっかくの好意をだいなしにしてしまいますし、おばちゃんも人に親切にするチャンスを失ってしまうのですね。
最後に、私はおばちゃんの好意をかなえてあげられたということです。
おばちゃんは人に親切にしてあげられて、自分はいいことをしたと思うのでいい気分になれますし、そのいい気分にさせてあげられるのは、あの状況だと私しかいないのです。
私は、おばちゃんにいい気分になってほしくて、お先にどうぞに甘えたのです。
レジでのほんの一瞬の出来事なのですが、そこまで奥深い物語があったのです。
ハイヒールのキャリアウーマンの正体は?
ところで、先日その逆のようなことがありました。
いつも乗る電車がその日は混んでいて、優先席しか空いていなかったのです。
しょうがないなと思い、優先席に座ってウトウトし始めたのです。
そして、次の駅に着いた時、カッカッカって音が聞こえてきたのです。

私はうたた寝状態だったのですが、そのカッカッカって音で思考回路が起動し始めました。
「ん?この音は、バリバリ仕事をこなすキャリアウーマンのハイヒールの音に違いない!」
そして、私の思考回路はすごいスピードでこのハイヒールのキャリアウーマンの姿をイメージし始めました。
そのイメージがほぼ鮮明にできあがり、きっとこんなキャリアウーマンに違いないと、目を開けたのです。
すると、そこにいた女性はなんと!
なんと、ちょっとセレブチックな杖を突いたお婆さんだったのです!

私は、“やられた!”と思いながらしぶしぶ「お席どうぞ」と譲ったのです。
「あら、ありがと」
お婆さんの策略にまんまとはまった瞬間でした。
人に親切にする機会ってそれほど多くはないと思いますので、親切にできるチャンスがあったら極力親切にしたほうがいいと思います。
また、誰かが親切にしてくれた時は、相手のためにもその親切に甘えてみましょう。
きっとお互いにいい気分になれると思います。
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