
成功哲学で良く言われるのが「時間を金で買う」と言うことです。
例えば、あなたがYシャツのアイロンをかけるのに1時間かかっていたとします。
月曜日から金曜日までの5枚のワイシャツと5枚のハンカチをアイロンかけると1時間かかります。
お金持ちは、その1時間がもったいないから、Yシャツやハンカチのアイロンはクリーニング屋さんに出してしまえば、例えそれで1000円かかったとしても、1時間を1000円で買えるなんて安いと考え、お金持ちはその1時間を1000円以上の価値のために使います。
ですから、時間はお金を出してでも買ったほうがいいというところから、「時は金なり」と言う言葉が生まれてきたのです。
ですが、私は「時は金なり」と言う言葉にはもっともっとすごい意味があると思っています。
時は金なりって意味はだいたい分かりますが!
お金持ちは自分でやらなければならない仕事を極力人に任せて、自分はクオリティの高い仕事をしようとします。
例えば、年収1億円の人は、1日8時間勤務で240日間働いたとしたら時給5万円になります。
ですから、1時間を1000円で買えるなら、その時間を仕事すれば5万円稼げるので、時間をお金で買ったほうが得なのです。
これがお金持ちの一般的な思考です。
時は金なりが意味する本当の時間の価値
ですが、私はもっともっと時間には価値があると思っています。
1時間5万円とかって、あり得ないくらい時間を安く見積もっていると思います。
ここでは時間の価値について考えてみましょう。
例えば、夕食の値段が3万円だったらどう感じますか?
きっと、ほとんどの人は高いと感じると思います。
普通なら夕食はお弁当なら500円~1000円くらい、どこかで食べても1500円くらいでしょう。
それを超えると夕食にしてはちょっと高いと感じると思います。
ですが、それがかなりオシャレで夜景がきれいに見えるレストランだとしたら、どうでしょうか?
そこには付加価値が追加されていますので、3万円とまではいかないまでも、3000円くらいは出してもいいかなと思うかもしれません。
さらに、そこにあなたの大好きな女性と二人でディナーとなったらどうでしょう?
夜景の綺麗なレストランで、あなたの大好きな女性と夜景を眺めながらディナーを楽しんで3万円です。
もし、貯金や手元に3万円以上ある人なら、払う価値があると考えると思います。
時は金なりが意味する本当の時間の価値
ここでもまだ、それにしてもディナーで一人1万5千円は高いと感じると思う人は、まだその価値をディナーの料理の内容にしか見出すことができていません。
ここで感じてほしいことは、ディナーの料理の価値が1万5千円ではないと言うことです。
まず、大好きな女性とディナーと楽しめると言うことは、お互いに忙しい日常の中、予定を合わせて時間を作って会っていると言う背景があります。
急な仕事や病気等になってしまったら会えないのですから、その日に会えることだけでもとても奇跡的なことなのです。
さらには、大好きな女性と夜景の綺麗なレストランでディナーを楽しめると言うことは、自分も相手も健康であり、少なくとも相手も自分に対して好意を持ってくれていて、光り輝く最高に美しい街並みを見ながら、厳選された食材を楽しめると言う極上の贅沢の時間が流れているのです。
つまり、その女性とディナーを楽しんでいる時間は極上の時間であり、その極上の時間がたったの1万5千円(二人で3万円)しかかかっていないと言うことなのです。
3万円で人生最高の喜びを手に入れているようなものなのに、それを高いと感じると言うことがとてももったいないことなのです。
お金持ちは1時間で5万円稼ぐことが出来るかもしれませんが、5万円稼ぐことと、3万円払って人生最高の時間を過ごすことって、どっちが素敵な時間と感じるでしょうか?
私は「時は金なり」とは、「これから過ごす時間にどれだけの価値があるか」と言う意味で捉えています。
これから世界で一番好きな人と夜景が綺麗なレストランでディナーのデートをするのなら、それは人生において一番素敵な思い出になることでしょうから、3万円だろうが5万円だろうが払ってしまいます。
もちろん、毎晩そんなことをしているわけではありませんが、その時間にいくらの価値があるのかということを考えてお金を使えるようになると、使われるお金も喜んでくれるのです。
「時は金なり」とは「時間はお金で買えますよ」と言う意味ではなく、「その時間にいくらの価値がありますか」ということなのです。
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