
私はちょっと前までは、今の自分は本当の自分ではなくて、本当の自分(もっとすごい自分)になるための準備期間だと考えていました。
本当の自分はもっともっとビッグで誰からも尊敬されて、最高の人生を歩めるはずだと。
思考が現実化するのなら、理想の人生をイメージしまくっていれば、いつかその現実が目の前に現れて夢が叶うはずだと。
本気でそう信じてきました。
ですが、いつまで経っても理想の人生が現実になることはありませんでした。
そして、理想と現実のギャップに苦しむことになるのですが。
期待し始めた時に不幸が始まる!
やがて、日々真理への探究を行っていた私に、ある気づきがやってきました。
それは、私が思い描いていた理想の人生って、本当に理想の人生なんだろうかと?
起業してお金持ちになって、経済的自由を手に入れて、いつでも行きたいところに行って、美味しい物を食べて、美女たちに囲まれて南の島で優雅に暮らす人生・・・。
おそらく、その夢が叶った初日は最高の気分だと思います。
次の日も、きっと最高の気分だと思います。
次の日は、その刺激に慣れてきて、初日ほどの感動はないかもしれません。
1カ月後、それが普通の習慣になり、当たり前の状態になっています。
1年後、もはやその生活に感動はありません。
もっと強い刺激を求めて、リスクを犯したりしてしまうかもしれません。
そう考えると、私が理想とする人生は、私に取ってあまりプラスにならないように思えます。
執着を捨てた瞬間成功に到達する!
じゃあ、理想の人生なんて夢に見ていないで、今を直視して地に足を付けて生きましょう!ってなったとき、今は幸せなのかって話になりますよね。
まず、自分が描いた理想の人生では本当に幸せになることはできないということが分かりました。
私が起業して株式会社を上場させ、莫大な資産が転がり込んできても、そのことが人生を幸せにしてくれるものではありません。
むしろ、“それはそれ、これはこれ”なのです。
そもそも、幸せになるために起業して会社を大きくして上場しなければならないという理由がないのであれば、私は起業そのものに興味がありません。
幸せになるためには起業して上場させなければならないという、必須なプロセスならばやると思うのですが、“それはそれ、これはこれ”の世界ですから、全然リンクしていないのです。
ですから起業する必要なんてありません。
じゃあ何を努力すればいいのか?って話です。
そもそも、お金そのものが幸せにしてくれる直接的な媒体ではないのですから、お金が100億円あったところで、人は幸せになれないのです。
なぜなら、私が100億円を手に入れて、大豪邸を建設したとします。
私に近寄ってくる人達のお目当ては、おそらく私という人間の魅力ではなく、100億円でしょう。
「私のためを思って」というキャッチコピーを使って、株を買ってくれだの、仮想通貨を買ってくれだの、マンションを買ってくれだの、いろいろな人達が私のため思って近づいてきてくれます。
親友と言ってくれる人が本当に親友なのか疑わずにはいられません。
私のことを心から愛していると言ってくれる女性は、私の100億円のことを愛していると言っているように聞こえてきます。
ですから、私が幸せになるために100億円は必要ではないのです。
むしろ、期待や理想を抱いた瞬間、そこに生まれるのは理想と現実というギャップであり、その瞬間に人は不幸にならなければならないのです。
逆に、期待や理想を手放した瞬間、いままでさんざん苦しませていたギャップが消滅し、今この瞬間がとてもイキイキしてくるのです。
今日この瞬間にでも成功できる!
誰もが私に言いました。
「夢を持て、理想を描け、人生に期待しろ!」
ですが、それを実践すればするほど、生まれるのは理想と現実のギャップであり、そのせいで自分は不幸だと思わなければならなくなりました。
ですから、「夢を捨てろ、理想を捨てろ、人生に期待するな!」
を実践してみることにしました。
すると、人生なんてこんなものだよね~というのが素直に受け入れられるようになります。
一流大卒でのもない、一流企業でもない、社長でもない、イケメンでもない、大富豪でもない、ごく普通の男がいる。
所詮自分の人生なんてこんなものですよ。
でも、そんな人生って、実はとても自由だし(変装しないでどこにでも行ける(笑))、普通のことを十分楽しめるし、選択肢が一番多い人生なのかもしれないって思ったりします。
先日テレビで大物女優が旅の番組に出ていたのですが、その女優さんは路線バスに乗ったことがないそうです(いつもタクシーなのでしょう)。
ですから、路線バスの窮屈さが苦痛そうでしたが、私は全然余裕です。
つまり、極上の暮らしをしている人というのは、かなり狭い世界で暮らしているということです。
ファーストフードは行かない、ドンキ(ドンキホーテ)も行かない、イオンも行かない、電車やバスに乗らない、街をフラフラできない、デートできないとまあ、面倒なことだらけです。
それに比べたら、私の今の人生はどう考えても最高、絶好調としか言いようがないのです。
ですから、私はビルゲイツさんよりも孫社長よりもいい人生を歩んでいると言い切れるのです。
今日、この瞬間に成功できないとしたら、その人の人生に成功が現実化することはないのかもしれません。
なぜなら、人生とは今のこの瞬間しか実在していないからです。
この実在している今と言う瞬間に「私は成功している!」って思える人だけが成功できたと言えるのです。
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