
自己啓発の本はとても面白いのですが、一つだけ欠点があるように思えます。
それは、著者が成功者であることです。
成功者だからこそ、そのノウハウを読者に実践してほしいと思い、本を書いてくださっているのは分かるですが、成功者とはそもそも特殊すぎる人が多いのです。
例えば、お金持ちになった人の本の場合、ほとんどの場合が起業家や投資家なのです。
しかし、お金持ちではない読者のほとんどは、起業家でも投資家でもないのです。
中にはお金持ちになるために起業家や投資家を目指す人がいるかもしれませんが、大多数の人はそんな大それたことを望んではいないと思います。
成功者が書いた本はあまり参考にならない!
お金持ちの人の理論はだいたい同じで、時間の切り売りではお金持ちにはなれないので、アイデアをお金に変えなさいとか、投資をしなさいとか、不動産を買いなさいとか、起業して株式を上場しなさいとかに集約されていくのですが、これらは一般ピープルにはハードルが高すぎると思うのです。
株を買っても、24時間画面に張り付いて板(買い気配、売り気配)の監視をしている機関投資家にどうやって勝てばいいのでしょうか?
不動産投資をしろといっても、不動産を購入するための資金をどうやって調達すればいいのでしょうか?
また、人口減少トレンドの時代に素人が勝てるような世界なのかも疑問です。
起業しろといっても、会社の経営なんてしたことがないずぶのど素人が、いきなり会社を辞めて起業したところで、うまくいくなんてことはほぼ夢のまた夢ではないでしょうか?
実際には、こういったことをやっている人は5万といると思うのですが、結果を出せるのは上位数パーセントの人たちだけだと思います。
つまり、なににおいてもずば抜けた才能がないと勝ち抜けない厳しい世界だと思うのです。
私が読んだ金持ち本シリーズで、私にできそうなことは結局何にもありませんでした。
ようするに、簡単にはお金持ちになれないということです!
ですが、ここでめげてはいけません!
“だからなに?それがどうしたの?”
どーんと構えていきましょう。
誰もがお金持ちになりたいわけじゃない!
よくよく考えてみると、矛盾が見えてきます。
もし、世の中のみんなが、金持ち本を読んで金持ちになったら、誰が時給制の仕事をやるんでしょうか?
国民全員が社長になったら、だれがコピーをとってくれるのでしょうか?
つまるところ、世の中はバランスが保たれていて、社長が何人、従業員が何人と比率が決まっているように思うのです。
そうなると、誰もがお金持ちを目指すこと自体がおかしなことだと気が付きます。
お金持ちはお金持ちの仕事がありますし、一般ピープルには一般ピープルの仕事があるのです。
そして、本当に大切なことは、お金持ちになる前の今の段階で、どれだけ幸せに生きていられるかということなのです。
あまりお金がなくても、本当に幸せな人はたくさんいるのです。
そんなの綺麗事だと言う人も中にはいますが、その理論が正しいとなると、お金持ち以外は全員不幸ということになってしまいます。
しかし、そんなことは絶対にあり得ません。
幸せになるのに、お金はかからないのです。
お金持ちになるには10年かかるが幸せは3秒でなれる!
幸せとは、心の状態です。
お金持ちがだけが幸せになるなら、お金持ちは過去一度たりとも自殺者がいないはずでが、そうでしたっけ?
私はお金を否定しているわけではありません。
私が言いたいのは、“お金がないと幸せになれない”という思い込みをやめませんか?ということなのです。
幸せは、あなたの手の届くところにあるのです。
それをわざわざ、困難な金持ちになった暁にようやく手に入るという幻想に変えてほしくないのです。
お金持ちになるのに、死ぬほど努力して10年かかります。
幸せになるのには、悟り3秒で手に入ります。
最後に、3秒の悟りをお伝えしいます。
“当たり前なことが、幸せ”
あなたは、悟れましたか?
これは、あなたがお金持ちになるための、重要な一歩なのです。
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