
ウサギとカメのレースでは、ウサギどんがレースの途中で昼寝をしてしまうという、普通では考えられないミスを犯し、大敗を帰してしまいました。
おかげでウサギ協会にはウサギ仲間から沢山のクレームが入り、あれは何かの間違いだ、リベンジして欲しいという要望が多数ありました。
あまりにも奇想天外なレースとなったので、この第一レースのみがネットでも炎上して世界に知れ渡り、誰もが知る有名な話になったのですが、実はその後、リベンジの第二レースがあったのです。
しかし、あの物語は、カメさんでもコツコツ地道にやればウサギにだって勝てると言う美しいお話ですので、イメージを壊してはならないと、対抗勢力が第二レースは封印してしまったのです。
そのおかげで、どんくさいカメでも、地道にコツコツやればウサギにだって勝てると言う現実世界では有り得ない奇跡を、私達は信じるはめに陥ってしまいました。
しかし、第一レースでカメさんが勝利したのは、ウサギどんが途中で昼寝をしたからです。
つまり、カメさんの実力ではなかったのです。
ちなみに、レースの途中で昼寝をするという確率はいかほどなのでしょうか?
多分、この話を除けば、世界中を探しても0%だと思います。
ウサギとカメのレースには知られざる真実がある!
現実の世界で、レース中に昼寝をする奴なんて絶対にいないと思います。
今までのオリンピックで、レース中に昼寝をしている選手がいましたか?
うっかり、勝利してしまったカメさんも、実はとても困ってしまいました。
あれはまぐれだとか、ウサギどんが昼寝したからでカメさん実力ではないとか、さんざん罵声を浴びせられました。
そして、特にレースを1回だけにしなければならない理由もないので、第二レースをやることになりました。
正真正銘の第二レースが現実世界の話である
ウサギどんは、次はレースの途中で昼寝するなどという馬鹿なことはしまいと、真剣になっていました。
一方、カメさんは、第一レースと何も変わりません。
ついに、運命の第二レースのスタートが切られました。
「よーい、ドン!」
ウサギどんは、全力で走りました。
前回昼寝してしまった場所もなんなく通過し、最後まで爆走しました。
カメさんとはとんでもない大差をつけて、ウサギどんがゴールしました。
そして、ウサギどんは、第一レースで負けてしまい、ウサギ界の品位を傷つけてしまったことをウサギ協会を通じて謝罪しました。
これで、ウサギどんも汚名が晴れて、ウサギ界も納得しました。
一方、カメさんは、第一レースでうっかり勝利してしまったことで、さんざんひんしゅくを買っていたので、第二レースで負けたことで、ようやくいつもの平穏な日常を取り戻しました。
この現実世界には、自然の法則というのがあるのです。
ウサギは野を駆け回るので、足が速いのです。
カメは水中をすいすい泳ぎますが、陸では遅いのです。
それが自然の法則なのに、カメがウサギに勝ったりするもんだから、余計な問題が噴出してしまったのですね。
この第二レースが教えているのは、現実的な選択をしましょうということです。
そして、自然の法則を理解しましょうということです。
あなたがノロマなカメさんで、相手がウサギどんなら、駆けっこで勝負なんてしないことが大切なのです。
どうせ勝負するなら、“水泳”にするべきなのです。
自分が勝てる勝負で、ラクに勝利しましょう!
こんにちは!
この話、めちゃめちゃ面白かったです。
面白いと言うより、すごくわかりやすい説明だったと言う方がいいのでしょうか、笑。
前半:確かに納得~!
後半:なるほど、そういうオチか!
って感じで、途中、オチがどうなるんだろう・・・って本当に分らなかったので、ワクワクしながら読み進めて、おぉ~!って感じでした、笑
いつも勉強になります、有難うございます!
田中さま
コメントありがとうございます!
今回の話はウサギとカメの童話でしたが
ご理解していただけてうれしいです。
人は誰にでもその人それぞれの強みがありますので
その強みで勝負したほうがいいですよ、
ということが言いたかったブログでした。
今後ともよろしくお願いいたします。