「私はきっと幸せになれない運命なんだ。運命は生まれる前から決まっているんだ。」
そう勝手に思い込んでいる人がいるかもしれませんが、そう決まった運命があるわけではないのです。
人の運命は決まっているというのが定説です。
でも、それは違っているかもしれません。
よく、その手に詳しい人が、運命は決まっていて、自分はいついつの何時何分にこの世を去るだろうと予言をして、実際にその時間ぴったりにこの世を去った的な話があります。
それは、多分本当なんだと思います。
でも、それは、実は運命が決まっていたからではないのです。
確かに、予言どおりの人生を送ったとしたら、運命は決まっていると錯覚してしまうのはしょうがないと思います。
ですが、それはいくら宇宙でも、初めから終わりまでを全て決めてしまっているということはできないのです。
宇宙にもできることと、出来ないことがあるのです。
運命と宇宙の仕組み!
運命は決まっていない!
例えば、宇宙には、限界なんてないと思うかもしれませんが、一番早い光ですら、秒速30万キロ以上は出せないのです。
宇宙には必ず制限というものが存在します。
宇宙は無限というイメージがありますが、かならず有限なのです。
ではなぜ光の速度が秒速30万キロなのかご存知ですか?
それは宇宙を無限にするためなのです。
宇宙は秒速30万キロで膨張しているのです。
となると、光が秒速30万キロ以上だとすると、いつか宇宙の境界に達してしまい、さらには宇宙の外に行かなければならないのですが、そうならないように、秒速30万キロを上限としているのです。
ですから、光が宇宙の境界に達することはありえないので、宇宙は無限性を保てるのです。
そうやって、宇宙は必ず矛盾が生じないようにコントロールされているのです。
宇宙には全ての運命が用意されている!
それで、人の運命が決まっているということになると、全ての原子、分子をコントロールしなければならなくなるのです。
それはこの地球上だけではなく、宇宙の全ての原子をコントロールしなければなりません。
そんなこと、できるわけないのです。
太陽のコロナとか黒点の規模とか、太陽風とか、全てを正確にコントロールしなければ、この物質界の全ての動きをコントロールすることはできません。
ですから、運命が決まっているというのは、ちょっと違う意味なのです。
実は、運命とは、無限の選択肢の延長線上に作られているのです。
フローチャートとかであるように、最初に“スタート”というのがあって、そこからYES/NOの選択肢が無限に広がっていくのです。
ですが、その選択肢全ての現実が仮想的には用意されているのです。
そして、例えばあなたがAを選ぶか、Bを選ぶかによって、運命が分かれていくのですが、実はどちらの運命も用意されているのです。
そして、あなたは選択した運命のほうを辿っていき、それが確定した現実になるのです。
ですから、預言者が私はいついつにこの世を去ると言った運命も、生まれる前から存在していたのですが、違う選択肢によっては、違う運命も用意されていたのです。
運命とはまさに、あなたの選択によって決定されるものなのです。
”どうせ私なんか”、”どうせ僕なんか”と投げやりになっても、それは一つの選択肢です。
ですから、どうせなら、最良の選択をすればいいのです。
最良が分からなかったら、自分が一番楽しい道を選べばいいのです。
運命の鍵を握るのは潜在意識!
潜在意識は不幸思考
不幸な人はなぜか無意識のうちに不幸な方向に進んでしまいます
人生の分かれ道に差し掛かった時、幸せの道と不幸の道の二つがあったとき、不幸な人はなぜか不幸な道に進んでしまうのです。
それはなぜでしょうか?
それは潜在意識が行きたい方向を選択させるからなのです。
不幸な人は潜在意識が「不幸思考」なのです。
ですから無意識のうちにどんどん不幸な道ばかり選択して、どんどん不幸になっていくのです。
人生を不幸に塗り替えていく潜在意識の秘密!
人生の分かれ道に差し掛かった時、あるのは幸せの道でも不幸の道でもないのです。
実はどちらも同じ道なのです。
そして、ここからが恐ろしいお話なのですが、右に行っても左に行ってもたいして変わらないのです。
潜在意識が不幸思考な人は、どっちを進んでもたちまち不幸の道に塗り替えていくのです。
不幸思考の潜在意識はなんでもネガティブに塗り替えていきます。
「(雨ならば)今日も朝から天気が悪くてやんなっちゃうな」
「(晴れならば)今日も朝から暑すぎでやんなっちゃうな」
「(曇りならば)今日も朝からどんよりしていてやんなっちゃうな」
結局どんな天気でもやんなっちゃうのです。
仕事場に行ったら行ったで、
「今日も上司ががみがみうるさいなあ」
「今日もみんなしけたツラしているなあ」
「みんな全然分かっていないよなあ」
「こんな給料じゃやってらんねえなあ」
そして転職したらしたで、
「前の職場のほうがよかったなあ」
潜在意識が不幸をどんどん引き寄せているというよりは、不幸というメガネをかけて世界を見ているので、起こること全てが不幸に見えるのです。
虐待されたら100%不幸になるのか?
「幼いころから親から虐待を受けていました」
「学校でいじめにあって人が信じれなくなりました」
そういったことが原因で自分は不幸になったんだと言いたいのは分かるのです。
でもそれは実はあまり理由になっていないと思うのです。
なぜなら、例え幼いころから親から虐待を受けたとしても、必ず不幸になるわけではありません。
学校でいじめられた人は、必ず不幸になるわけではありません。
何かのせいにすることで、自分が不幸になったのは自分のせいじゃないと言いたいだけなのです。
でも、それって逃げているだけです。
虐待を受けても幸せになる人はいます。
いじめられても幸せになる人はいます。
この人たちは不幸のメガネではなく、幸せのメガネで世界を見ているのです。
人間は、言い訳をするための原因を探し出す才能がとても優れているのです。
自分がなにも頑張らなくても許される理由、自分が不幸でいても許される理由、それが「虐待」であったり「いじめ」であったり、大義名分という理由を探し出して、正当な理由を作りあげるのは、脳の常とう手段なのです。
嫌いなおばちゃんがいい人になった瞬間!
私は毎朝バス停でせっかちなおばちゃんと一緒になります。
おばちゃんは私の次にバスに乗るのですが、せっかちなので私の足を蹴ったりします。
正直言うとこのおばちゃんのこと、嫌だなって思っていたのです。
ところが先日の朝、雨風が強かったので私はバス停から少し離れたブロック塀で雨風を避けていたのです。
それで、ブロック塀からはちょっと顔を出さないとバスは見えないのです。
しばらく待っていて顔を出すと、バスが見えたのですが、そのおばちゃんが私に向かって「バス来たよ」的なしぐさをしていたのです。
「このおばちゃん、結構いい人かも」って思いました。
私もこのおばちゃんに最初は不幸のメガネをかけて見ていたのです。
でも幸せのメガネに掛けかえることができました。
やっぱり世の中にはいい人が沢山いるって、そういうメガネをかければ、この世界は本当に幸せに満ち溢れるんだなと思いました。
運命を変える方法は思考を変えればいい!
「あなたは幸せになれない」と言われたら?
過去に誰かに、「あなたは幸せになれない」と言われ、それが頭のどこかに引っかかっている人が結構います。
しかし、誠に残念ですが、そういうことを言った本人は覚えていません。
悪霊が取り付いてるとか、家相がよくないとか、不安を与えるようなことばかり言う人がいます。
しかし、そういうことを言っている人で、幸せな人は世界に一人もいません。
ですから、あなたが幸せになれないなんてことは現実問題としてあり得ないのです。
あなたを意図的に不幸にすることは理論上誰にもできないのです。
例え神様がいたとしても、神様でさえできません。
なぜなら、あなたの人生は、あなたの思考によってコントロールされているからです。
あなたの思考があなたの人生は不幸であるべきだと決断したときにだけ、あなたの人生は不幸になるのです。
あなたの人生を作るのはあなたしかいない!
全ては、あなたの思考が決断した結果にすぎないのです。
しかし、あなたが、あなたの思考をコントロールする権限があることを忘れてしまった場合、あなたの思考は操縦士が誰もいない状態になり、濁流を下るいかだのごとく、環境に翻弄されることになってしまうのです。
あっちの人が“あなたは幸せになれない”と言い、こっちの人が“あなたの家相では幸せになれない”と言われると、あなたの思考は“そうなのかな?”と思ってしまい、それを許容してしまうのです。
ですが、あなたに自分の思考は自分でコントロールするという明確な意思があり、他人の戯言(たわごと)を鼻で笑い飛ばすことができれば、あなたの思考は例え神様ですら乗っ取ることはできないのです。
それが人間に与えられた宇宙最強の特権なのです。
「なんでもいい」という口ぐせをやめよう!
あなたの“思考”が決断しないときは、あなたの“人生”が決断してしまいます。
あなたの“人生”というものは、幸も不幸も判断できず、ただただ環境に翻弄されるだけなのです。
ですから、正しい判断なんてできないのです。
そして、あなたの“人生”は、悪意ある誰にでもコントロールすることができてしまいます。
「今日何食べる?」
「なんでもいいよ」
この「なんでもいいよ」は思考が停止しています。
これが癖づくと危険です。
たった今、この瞬間から、どんなことでも、あなたが決断してください。
あなたの思考に決断させてください。
あなた以外の指示に従わないでください。
あなた以外の全てのことに流されないでください。
これができた人だけ、この地球は楽園になるようにできているのです。
人生には宿命と運命があり宿命は変えられない!
どんなに願っても叶わない!
例えば、ある女性に心から愛する人がいたとして、早く結婚したくてもできないなんてことがあったりします。
お互いに結婚するのに何の障害もないのになぜか結婚ができないとなれば、この女性はいてもたってもいられなくなって、出雲大社に早く結婚できるようにとお参りに行くかもしれません。
出雲大社に行って、昇殿参拝をして大国主命に結婚できるよう祈ったとします。
やれることは全てやった、あとは結婚が成就するのを待つのみ。
ですが、それでも結婚できない場合があります。
なぜか?
宿命は変えられないが運命は変えられる!
それは、この女性が結婚する相手が違う場合や、結婚する時期がまだ来ていない場合が考えられます。
なぜかと言うと、人は誰もが生まれる前に「これとこれをやる」と言うことを決めてきていて、それは変えることができない「宿命」です。
宿命とは、人生で経験する大きなテーマであり、それは結婚相手とか、寿命とか、変えることができないものです。
これは神様でも変えることができません。
なぜなら、その人が今世で学ぶテーマだからです。
その人が今世で学ぶべきテーマを変えてしまうと、その人がこの世に生まれてきた理由そのものが意味を無くしてしまうため、それは変更できないのです。
例えば、この女性が今26歳だとして、結婚するのが30歳と決まっていたら、どんなに神様に祈っても、結婚できるのは30歳なのです。
ですから、あと4年は何をやっても結婚できませんし、逆に4年経てば結婚できるのです。
つまり、どんなに願っても叶わない願いと言うのは、2つの原因が考えられ、一つはそもそも宿命ではない願い、二つ目は宿命だけど時期が来ていない、ということです。
ですが、人生の成功とか失敗とかは宿命で決るわけではありません。
むしろ、人生の成功と失敗を決めるのは宿命ではなく運命のほうなのです。
宿命は変えることができませんが、運命は変えることができるのです。
人生で成功するか失敗するかは決まっていない!
例えば、この女性が彼氏と結婚したくてたまらないのに、いつまでも結婚できないからと言って、彼氏に執拗に結婚を迫ったとします。
これが度を過ぎると彼氏のほうも、彼女がなぜそこまで結婚に固執するのか分からなくなります。
そこで、二人の関係に溝が入ったりします。
結婚することが宿命ならば、それでもこの二人は結婚しますが、その後の結婚生活が幸せなのか血みどろになるのかは宿命では決まっていませんので、二人の関係の育み方にかかってくるのです。
これが運命なのです。
いい運命も悪い運命もどんな生き方をするかで決まってくるのです。
ですから、人の人生とは、宿命は決まっていますが、運命は決まっていないのです。
そして、人生を成功とするか失敗とするか分けるものは、宿命ではなく運命のほうなのです。
ちなみに、失敗する運命と決まって生まれてくる人はいません。
人は誰もが成功できる運命の可能性を持って生まれてくるのです。
つまり、宿命はあまり関係がないと言うことです。
宿命は受け入れ、その後でどのような生き方を選ぶか、それが人生を生きる意味になるのです。
まとめ
この宇宙には運命は全ての選択肢分存在しています。
その全ての選択肢の運命から、一つの運命を選ぶのが潜在意識です。
運命を変える方法とは、潜在意識を変えればよく、それは思考を変えればいいのです。
宿命は変えられませんが、運命は変えられるのです。
コメントを残す