
相模国一ノ宮 寒川神社本殿
あなたは寒川神社(さむかわじんじゃ)をご存知でしょうか?
おそらく、神奈川県にお住まいの方なら誰もが知っている神社だと思いますが、埼玉、群馬、栃木、茨城の方は知らないという方が多いかもしれません。
なぜなら、実は私もつい最近まで知らなかったのです。
そもそも、神奈川と言えば横浜、川崎、横須賀、鎌倉、藤沢などが有名なので、寒川っていう地名を聞いても「どこ?」ってなる人が多いかもしれません。
特に、電車で行く場合はメインの東海道線や小田急線ではなく、ローカルな相模線で行くことになるので、「行こう」という意志がないと行けるような場所ではないのです。
そんな寒川神社なのですが、実は寒川神社は相模国(さがみのくに)の一ノ宮(一番格式が高い神社)なのです。
相模国一ノ宮のその実力はいかほどか?
相模国と言えば、東京と埼玉にまたがる武蔵国(むさしのくに)に匹敵するくらいの人口を擁する国でして、政令指定都市では日本一の人口を誇る横浜市(人口360万人にもなり大阪市(人口270万よりも多い))などを配下に置きます。
私は埼玉県在住なので、一ノ宮は氷川神社になりますが、一ノ宮と言われるくらいだから寒川神社もそれなりに大きな神社なんだろうとは思っていました。
しかし、実際に行ってみると、私の予想はガタガタと大きな音をたてて崩れ去りました。
「それなりに大きな神社」という予想とは裏腹に、参道からかなりすごい状態です。
車で参道を走りながら、駐車場に車を止めたのですが、駐車場も今までの神社で一番台数が止められるくらい広くて、第一駐車場~第三駐車場までありました。
さらに、第二駐車場にはお土産の販売店とレストランの建物まであります(第一駐車場のほうにもお土産やさんがあります)。
駐車場から参道を逆流して正面の鳥居まで歩いて行ったのですが、それなりに大きな神社と予想した自分が恥ずかしくなってきました。
寒川神社 正面入口
無知って怖いなと言ういい例なのですが、寒川神社はそれなりどころか、国内最大級クラスの神社です。
その存在感は京都の下鴨神社クラスと言っても過言ではありません。
本当に申し訳ない気持ちで参道を歩いて手水舎に行ったのですが、こちらの手水舎も立派です。
手水舎
手や口を漱(すす)ぎ、ご本殿のほうに歩いて行くと、巨大な狛犬がありました。
これもまた立派な狛犬で、京都の伏見稲荷大社の狛犬クラス(こちらは狐さのですが)くらいはあるかもしれません。
が、しかし、左側の狛犬が見当たらないと思いきや、木の枝の陰に隠れてしまっていました。
仕方がないので木の枝の裏のほうから狛犬にご挨拶をしたのですが、こちらの木の枝はなんとかしていただけないものなのでしょうか。
巨大な狛犬
歓迎ムードと若干のライバル心?
ここで、私と狛犬さんとのやり取りをご紹介いたします。
(私)「こんにちは。武蔵国からやってまいりました。よろしくお願いいたします」
(狛犬)「武蔵国かあ、氷川さんのところだな。あそこもいいが、こっちもいいぞ」
(私)「はい、こちらも素晴らしい神社でございます。参拝させていただけてとてもうれしいです」
(狛犬)「そうか、まあゆっくりして行きなさい」
(私)「ありがとうございます」
こんな感じです。
ですが、狛犬さんは若干ですが武蔵国にライバル心を持っているように感じました。
それを証明するかのような出来事がこの後起こるのですが・・・。
相模国一ノ宮の寒川神社の実力は半端ではなかった!
早速、ご本殿を参拝させていただきましたが、これはもう見事なご本殿でございます。
参拝の時、拝殿の中では祈祷を行っていて、これは縁起がいいなあと思いました。
寒川神社 ご本殿
参拝を終えて、あちこち散策をしていたのですが、この神社には売店や休憩するベンチなどがあって、とても過ごしやすい所です。
トイレは近代風でとてもきれいですし、本当に居心地のいい神社です。
この日、神社に来た時は曇っていたのですが、参拝を終える頃から急に晴れてきて、かなり暑くなってきました。
そして、一通り見させていただいたので、そろそろ帰ろうかと思ったとき、ふと空を見上げました。
すると、とんでもなことが起こっていました。
この寒川神社を中心に、相模国周辺だけ雲がなくなって晴れているのです。
相模国を晴れまに変えた寒川神社の絶大なパワー
これが寒川神社の絶大なパワーなのかと思いました。
狛犬さんが若干のライバル心を出していたのはやはり気のせいではなかったようです。
氷川神社の神様もすごいけど、寒川神社の神様もすごいんだぞっていうメッセージでした。
「これは素晴らしものを見せていただきありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えて、寒川神社を後にしました。
寒川神社は超が付くほど有名ではないかもしれませんが、ぜひ機会がある時にご参拝してみてください。
本当に素晴らしい神社でした。
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