
映画「翔んで埼玉」でも有名になった埼玉県ですが、ディスられるからには訳があります。
埼玉は本当に「ダサいたま」なのでしょうか?
今日は埼玉に生まれ埼玉で育ち、今なお埼玉で快適に暮らしている私が埼玉がどんなところか、浦和や大宮を中心に交通事情も含めてご紹介いたします。
目次
埼玉の中心はどこ?浦和と大宮の壮絶な闘い!
埼玉の中心と言えばどこ?という話になりますと、いつも浦和と大宮で争っています。
浦和と大宮はワシントンとニューヨークのような関係で、政治都市が浦和、商業都市が大宮です。

大宮駅西口
知名度的には新幹線の駅がある「大宮」のほうが上かもしれませんが、実は埼玉県内では「大宮」より「浦和」のほうがハイグレードな街ということで知られています。
確かに大宮は交通の便はいいのですが、浦和は日本トップレベルの公立高校である浦和高校をはじめ、高級住宅街があるなど、埼玉の田園調布的なイメージがあるのです。

浦和駅東口
関東在住の人なら埼玉ってどんなところか分かると思いますが、ちょっと関東を離れると埼玉って良く分からないという人が激増します。
日本全国のほとんどの人は東京には行きますが、埼玉に来る人はほとんどいないからです。
そもそも、埼玉県は観光名所がほぼ無いに等しく、あったとしても「川越」とか「長瀞」とか東京からは日帰りでも十分来れる距離であり、関東以外の人がわざわざ埼玉に遊びに来ることはほとんどありません。
つまり埼玉県とはほぼ鎖国状態に近い謎の県なのです。
「大宮駅」は国内トップクラスの巨大ターミナル!
大宮駅は東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線と京浜東北線、高崎線、宇都宮線、埼京線、川越線、アーバンパークライン、埼玉新都市交通など、新幹線が5路線、在来線が7路線乗り入れ、JR東日本管内乗客ランキングでは第8位の巨大ターミナル駅になっています。

JR東日本乗降客ランキング

各路線の案内標識
大宮から東京方面へのアクセスは、JR線が一人勝ちしています。
横浜から都内はJR以外にも東急や京浜急行などの私鉄があり、千葉もJR以外に京成電鉄が走っています。
しかし、大宮に乗り入れる私鉄は東武アーバンパークラインだけで、この路線は都心に向かうのではなく春日部や柏と接続しています。
特にJR高崎線は東京駅~高崎駅間の路線ですが、沿線には「浦和」「大宮」「上尾」「鴻巣」「熊谷」「深谷」「本庄」と埼玉県の主要都市を結んでおり、埼玉県民にとってはとても重要な路線です。
朝の通勤ラッシュはすさまじく、15両編成の上り通勤電車は大宮に到着する頃には超満員になっています。

JR宇都宮線は久喜で東武スカイツリーラインと接続していて、この路線が都心まで直通していますので、ここで乗客が分散されますが、JR高崎線は熊谷あたりから乗客ががんがん増え続け、上尾で殺人的な乗車率となります。
ですから、JR高崎線がトラブルで止まってしまうと、この沿線の人たちは大打撃をうけてしまいます。
しかし、大宮駅から南側はJR高崎線が止まっても宇都宮線、京浜東北線、埼京線、新幹線が東京にまで乗り入れていますので、全く打撃を受けないのです。
よくよく考えてみると、首都圏で東京まで新幹線で行けるのは大宮だけなのです。
東海道新幹線は「新横浜」に止まりますが、「横浜」には止まらないのです。
そして「千葉」には新幹線が走っていません。
東京から大宮までは新幹線が5路線同じ線路を共有していますので、すごい過密ダイヤになっています。

そして大宮は東北・秋田・山形新幹線と上越・北陸新幹線の分岐点になっているため乗り換え駅として機能していて、「はやぶさ」や「かがやき」などの速達列車を含め全ての新幹線が停車します。
これは「上野」よりも多くの新幹線が止まることを意味しています。
道路整備が遅れている大宮駅周辺
まず、埼玉県は来たらびっくりするほど、道路が狭いです。
大宮駅周辺の道路は狭すぎて、駅にたどり着くのにとてつもなく時間がかかります。
大宮駅のすぐ西側には国道17号が走っていますが、方側1車線の道路です。
巨大ターミナル駅の脇を走る国道が片側1車線なのです。
さらに大宮駅の西側と東側を結ぶ県道(大栄橋)も片側1車線しかなく、大宮駅周辺はいつも大渋滞になっています。

大宮駅西口駅前通り
仙台駅の周辺は片側3~4車線の広い道路があちこちにありますが、大宮駅の周辺にはそんな広い道路はありません。
広くても片側2車線がやっとで、人口120万人を擁する都市の道路とは到底思えません。
本当に道路整備が遅れているのが印象的です。
最近、ようやく大宮駅西口の道路が新大宮バイパスまで片側2車線に拡幅されたくらいです。
なぜ大宮は交通の要所になっているのか?
そもそも、なぜ大宮はこれほどの交通の要所になっているのでしょうか?
それは、大宮には「氷川神社」があるからです。
氷川神社は2000年以上の歴史をもつといわれ、大いなる宮居として大宮の地名の由来にもなった日本でも指折りの古社です。

氷川神社
武蔵一宮として関東一円の信仰を集め、氷川神社名の社は大宮を中心に、埼玉県および東京都下、神奈川県下におよびその数は280数社を数えます。
ちなみに氷川神社の参道は日本一長く2kmほどありまして、「さいたましんとしん駅」の北側からずっと続いています。
もともと、この氷川神社があったことから大宮は人は多かったのですが、そこに鉄道が敷かれて「大宮駅」ができましたが、ここが「高崎線」と「東北本線(宇都宮線)」の分岐点になったことから、鉄道の町として栄えて行ったのです。
それを記念してか分かりませんが、大宮駅の北側には鉄道博物館というのがあって毎日とても賑わっています。
わざわざ大宮に来る人はいないかもしれませんが、氷川神社はとても素晴らしい神社ですので是非一度遊びに来てください。
人口50万人都市を通過する普通列車!
埼玉県には人口50万人の川口市がありますが、なんとこの川口市は普通列車が止まらないという事態が起こっているのです。
人口50万人都市と言えば、かなりの都市なのですが、普通列車が通過してしまうのです。
なぜなら、川口駅には京浜東北線のホームしかなく、JR高崎線、宇都宮線(ともに同じ線路を走っている)は川口駅にはホームがないのでものすごいスピードで通過していくのです。

高崎線・宇都宮線のホームがない川口駅
ですから、京浜東北線は川口駅で殺人的な混雑になっており、大問題になっています。
JRは川口に高崎線と宇都宮線のホームを設置することは困難との見解を示しているようですが、人口50万人の都市を普通列車が通過するというのはあり得ないと思っています。
これが埼玉の一番の問題かもしれません。
ですが、本当に埼玉はいい所ですので、ぜひ遊びに来てくださいね。
埼玉県はどんなところなのかのまとめ!
埼玉県は東京や横浜、千葉のような特徴的なものが無いのですが、実は東京からも近くてとても住みやすい場所なのです。
- 埼玉の中心は浦和と大宮でいつも闘っている!
- 大宮駅は国内トップクラスの巨大ターミナル駅
- 大宮、浦和含め道路整備が非常に遅れている
- 大宮が交通の要所になったのは氷川神社があるからかもしれない
- 人口50万人都市に普通列車が止まらない
埼玉は全然ダサくないので、ぜひ遊びに来てください!
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