温帯低気圧って実は危険!勢力や危険度は台風と変わらないので要注意!

台風から温帯低気圧に変わると何がどうなるの?

 

毎年日本にやってきて、甚大な被害をもたらす「台風」ですが、「温帯低気圧に変わる」とか「温帯低気圧に変わった」とかニュースで聞くと、ちょっと安心してしまうのですが、「温帯低気圧」と言っても、絶対に油断してはいけないのです。

例えば、2013年10月18日に伊豆大島で甚大な土砂災害を引き起こした台風26号は、温帯低気圧に変わってからも猛威を振るいました。

この台風が関東地方に接近したときの気圧は955ヘクトパスカルでした。

過去10年で最大級と言われていました。

暴風域はかなり広く、台風の中心は房総沖の沿岸部を通過したにもかかわらず、暴風域は関東地方をすっぽり覆うほどの広さでした。

そして、三陸沖に進んだ台風26号は夕方に三陸沖で温帯低気圧に変わったのですが・・・。

「温帯低気圧ってなに?」って話なのです。

台風が弱まったのが温帯低気圧でしょう?

なんとなく「台風」って強力、「低気圧」はその下くらいにイメージなんだと思うのです。

ですが、調べてみると、ぜんぜん違いました。

 

台風と温帯低気圧の定義

 

そもそも「台風」とは、熱帯低気圧の強いバージョン(風速17m以上)を言います。

熱帯低気圧とは、赤道付近の「熱帯地方」で発生し、海の水蒸気を吸収して発達するというものです。

ですから、まず赤道付近の海上に熱帯低気圧が発生し、それが発達して「台風」になります。

それで、台風が北上して日本にやってくるのですが、日本の気候は「温帯湿潤気候(おんたいしつじゅんきこう)」って言うのですね。

確か、中学生のとき習いましたね。

それで、この温帯湿潤気候に台風がやってくると、台風に寒気が入ってくるのです。

そして、構造上暖気と寒気によって発達する低気圧に変化したとき、「温帯低気圧」になりましたって言っているのです。

つまるところ、台風の勢力が弱まったから「温帯低気圧」になるのではなく、単に台風に寒気が入り込んで構造上の変化によって呼び名が「台風」から「温帯低気圧」に変わるだけなのです。

ですから、「温帯低気圧」になったから「安心」ではなく、「台風そのもの」と考えたほうがいいのです。

 

温帯低気圧の破壊力は台風以上となることがある!

 

実は、この年の台風26号のニュースを見ていて気付いたのですが、台風26号が福島県沖くらいを北上しているとき、予想進路の暴風域がどんどん広がっていくのです。

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台風の中心の円が大きくなるので、暴風域も大きくなっているように見えるのは分かるのですが、私が見たのは中心の円から暴風域の円の間の距離が広くなっているところです。

台風26号は温帯低気圧になって、暴風域が台風の時よりも大きくなったのです。

気圧も964ヘクトパスカルで、普通の台風よりも強力でした。

この年の春には北海道を爆弾低気圧が襲ったのですが、その時の気圧は急激に気圧が下がり960ヘクトパスカルくらいにまで発達しています。

このとき、暴風によって室蘭で鉄塔が倒壊し、市内の多くの世帯で大規模な停電が発生しました。

 

名前が変わっただけで危険度は変わらない!

 

ニュースではよく、「台風並みに発達した低気圧」とか言うのですが、そう言うと、最悪でも台風くらいの強さで、通常なら台風までは行かないような解釈をされると思うのです。

それって、やっぱり私達のようにあまり気象の知識がない市民はちょっと油断してしまうと思うのですよね。

なので、温帯低気圧とか爆弾低気圧とかは勢力が台風と同じなのですから、例えば「温帯台風」とか「寒気台風」とか、なんでもいいのですけど「台風」という名前をつけて欲しいものです。

今年もバンバン日本に台風がやって来そうですが、「温帯低気圧」という言葉を聞いても安心しないでください。

気象庁が「厳重な警戒」と言うときは、本当に「厳重な警戒」をしたほうがいいと思います。

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