
「完璧主義」って、どこにでもいます。
一見、仕事がバリバリ出来て、かっこいい面もあります。
しかし、果たして、本当に完璧主義者は成功するのでしょうか?
完璧主義の天才武将「織田信長」の運命
戦国時代、最も頭がよく、戦術に長けていたとして知られる織田信長。
彼は、完璧主義であり、徹底した合理主義者であったと言います。
物事を理論的、効率的に進めなければ気がすまない性格でした。
自分の部下も仕事の能力で評価しました。
とにかく、人柄とかよりも、能力があるかどうか、それが最も大切だと考えていたのです。
そして、信長が最も愛したものは「馬」と「猿」です。
「馬」は分かります。
武士ですから、馬に乗って戦うわけですからね。
しかし、「猿」とは、何でしょうか?
まさか、モンキーが好きだったはずがありません!
実は「猿」とは、後に天下統一を果たす豊臣秀吉のことなのです。
秀吉は、気難しい信長の心を読み、信長が最も信頼できる部下となっていました。
そもそも、秀吉は、人の心を読む能力が長けていたと言います。
実はこの二人が、人間を知る上でとても重要な教訓を教えてくれるのです。
完璧主義は成功できない運命にある!
完璧主義に走った信長は、自分の優秀な部下であった明智光秀に暗殺されました。
本能寺の変という事件です。
明智光秀は、信長のやり方に不満を持っていて、いつか復讐してやろうとチャンスをうかがっていたのでした。
そして、信長の仇を打つべく秀吉は、緻密な計算によって明智光秀を倒し、ほとんどの人が秀吉に天下を取って欲しいと思わせる演出をしたのです。
最近のビジネスの現場においては、効率化という言葉の響きが良くて、なんにつけても効率化、効率化と言っていますが、それを追求しすぎると、建築偽造の姉歯事件や、生産地偽造事件など、人命軽視の利益主義に走る危険があるのです。
能力のあった信長は天下統一の夢を実現できず、道半ばで倒れ、一方の士農工商という身分では最も下位であった秀吉が、人徳によって天下統一を実現したのは、偶然ではないと思います。
人に好かれて出世した豊臣秀吉
会社勤めの人で、自分の上司がいる人はチャンスです。
絶対に上司に損をさせないようにしましょう。
自分の手柄は上司の手柄、自分のミスは自分のミス。
「なんだよ!媚売っているだけジャン!かっこ悪い!」
そんなヤジが飛んできそうですが、秀吉は、そうやって商人から関白にまで登り詰めたのです。
かっこ悪いどころではなく、とてつもなく頭がいいということです。
そこに、「人間」を知る人が大成するという宇宙の法則が垣間見えるのです。
この宇宙で成功する最強の法則とは、完璧にこなすことではなく、人に好かれると言うことです。
あなたの周りも良く観察してみてください。
完璧主義者と人から好かれる人、どちらが有能でしょうか?
もし、完璧主義者が出世していたりトップにいる会社は、未来はないかもしれません。
信長について行くか、秀吉について行くか、頭のいいあなたならお分かりのことでしょう!
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