過去は変えられないと言われるが実は過去を変えることはできる!

pak86_kenkasurukappuru20140321_tp_v

「過去は変えられないけど、未来は変えられる。」

よく言われている言葉です。

これは、もう過ぎてしまったことはどうにもならないけど、これからの未来は変えることができる。

だから、今をしっかり生きましょう、的な話です。

この時、過ぎてしまった過去というのは、どのような“感情の状態”でしょうか?

多分、このような状況から言って、過ぎてしまった過去を悔やんでいることから、過去はいい出来事ではなかったと思うのです。

“もし、過去が変えられるなら、あの悪い部分をこのように良くしたかった”

そんなニュアンスが込めれられていると思うのです。

過去に起こった“出来事”そのものよりも、その出来事に対する“感情”の話だと思うのです。

それで、確かに過去に起こった出来事は変えられないのですが、過去に起こった出来事を、どう受け止めるかは、いつでも変えることができるのです。

ざっくり言うと、「悪い過去」を「いい過去」に変えることができると言うことです。

過去は変えられる!

 

本当は、“出来事”を変えたいのか、“感情”を変えたいのか、あまり考えないと思うのですが、心のわだかまりがあるとすれば、それは過去の出来事に対する“感情”だと思うのです。

例えば、こんな人がいたとします。

“小学校の時、イジメられてつらい思いをした。

それが、深い傷になって、大人になってからも人を信用することができない。“

この人は、過去のいじめという出来事を変えることができれば、今も変わっていたかもしれないと考えています。

過去の出来事に“ネガティブな感情”を抱いています。

ですが、過去の出来事に対する感情を変えることはできるのです。

なぜなら、この人は過去にイジメられたつらい思い出だけをチョイスしています。

でも、1日24時間365日イジメられていたわけではありませんよね。

この人に、手を差し伸べてくれた友達がいたかもしれません。

一人で寂しそうにしているのを見て、話かけてくれた人がいたかもしれません。

社会人になったら、右も左も分からないこの人に、仕事のやり方を教えてくれた人がいたかもしれません。

大人になりたくても、事故や病気で亡くなってしまい、大人になれなかった無念な人たちも沢山いるのです。

こうして、大人になって、毎日を生活していけるのは、本当はとてもすごいことですし、とても多くの人たちに支えられてきたからに他なりません。

そういった、この人に親切にしてくれた人に対する感謝の気持を忘れてしまっていますよね?

昔のイジメのことだけ思い出して、この人に笑いかけてくれた人を忘れてしまっていいのでしょうか?

イジメられることがどういう気持ちが分かったので、自分はイジメないようにしようとか気がついたこともあると思うのです。

また、自分以外の誰かがイジメられているとき、その人の気持ちが痛いほど分かるから、力になってあげることもできると思うのです。

学校を卒業させてくれた親だって、この人のために一所懸命働いて頑張ってくれたかもしれません。

そして、いつまでも過去のイジメにとらわれて前に進めなかった自分の過ちに気がつくのです。

過去のイジメがあったから、今のあなたがあるのです。

そして、今あなたは、いくらでも自分で幸せを手に入れることができるのです。

このように、ネガティブなことをピックアップするのではなく、その反対側で、あなたに手を差し伸べてくれた数え切れない人達に感謝の気持ちを持つと、自分はとても幸せだなって気がつくことができるのです。

そうなると、過去のイジメはとても嫌な気持ちだったけど、いろいろなことを気がつかせてくれたことも事実であり、それをバネにこれからは明るく幸せに生きようって思えるとしたら、ある意味過去にも感謝ですよね。

この時、既に過去は変わっています。

ただ単に、思い出したくない暗い過去から、自分を成長させてくれ、これから大きくはばたかせてくれるきっかけを作ってくれたちょっと意地悪な過去になります。

人生とは、自分に与えられた境遇をどう考えるかだと思うのです。

そして、どんなことがあっても、自分は幸せだって考えられる人を“天才”と言います。

読んで字のごとく“天”の“才能”なのです。

さあ、あなたも、過去を変えて“天才”になりましょう。

 

過去の出来事を変えても意味がない!

 

ほとんどの人は、過去を変えることができれば今が変わると思っています。

ですが、過去の出来事を変えても全く意味がないのです。

“小学生のとき、いじめられた。だから人を信じることができなくなって、素直になれなくなった。”

この人は、小学生の時にいじめられなければ、素直な性格でいられたと思っています。

でも、ほんとうは違うのです。

この人は、もともと素直になりたくない性格の持ち主だったのです。

もともと素直になりたくない性格だったところに、ちょうどよくいじめという経験があったので、いじめを素直にならなくていい理由にしてしまっただけなのです。

人は、目的を達成するために、ありとあらゆる理由を正当化して自分に言い聞かせます。

ここでいう目的とは、素直になりたくないという目的です。

この目的を達成するために、いじめにあったからとか、親が厳しかったからとか、あらゆる理由を探し出して、素直になれなかったことは仕方がなかったといういいワケを成立させるのです。

ですから、過去の出来事自体にはなんの意味もなくて、目的にマッチする出来事をいいワケとして使っているだけなのです。

つまり、過去の出来事が変わっても、何も変わらないということです。

これはアドラー心理学で明かされた驚くべき人間の深層心理なのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください