東日本大震災被災地の現状!応援するなら現地に行って肌で感じよう!

三陸鉄道北リアス線 「宝くじ号」の車内

東日本大震災から8年が経ちました。

8年という歳月は長いですが、現地はまだまだ復興工事が真っ盛りと言った感じです。

私は震災後、津波が襲った福島県から青森県までの沿岸地域を実際に見て回ったのですが、自分の日常では震災のかけらも見当たらないのに、沿岸地域ではまだまだ震災の爪痕がはっきりと確認できます。

特に沿岸部の低地や港部はかなり大規模な防潮堤の工事が行われていて、その規模は福島県の浜通り地域から岩手県の久慈市あたりまでの300kmくらいまでになりますから、とてつもない規模の地震だったんだなあと感じます。

私は地震が来る前から何度も三陸地方はドライブしていて、本当に港町が点在していて大好きな地域だったんです。

三陸地方には石巻、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石、宮古、久慈、八戸といった大きな港町が点在していて、国道45号線がとても素晴らしい道なのです(結構な山道ですが、海岸部のロケーションは最高です)。

特に釜石市と宮古市の間にある山田町の山田湾は、養殖のいかだが沢山浮いていて、とても素晴らしい景色なんです。

この釜石市と宮古市の間はもともとJR山田線という鉄道が走っていたのですが、津波で流されてしまい現時点でもまだ復旧していませんが、今年三陸鉄道として開通する予定になっていて、今はこの区間の街は急ピッチで復興工事が進んでいます。

今は公共交通機関で行くのはちょっと大変ですが、来年度に三陸鉄道が開通したら、かなり行きやすくなるのではないかと思います。

まだ完全なウェルカムモードではないけれど

 

現時点においては、三陸地方はまだ完全復旧したとは言えない状況であり、工事業者の方も多く、ホテルや民宿などはあまりゆとりがないのかもしれませんが、私の感覚的にはやはりこちらの地域の人達は震災以降ちょっと減ってしまったのではないかと思いますので、震災前のような活気を取り戻すために、ぜひ観光に出かけていただきたいなと思います。

三陸には素晴らしい見どころが沢山あります。

特に、このブログの読者様にお勧めしたいのが、宮古市にある「浄土ヶ浜(じょうどがはま)」です。

なんてたって、極楽浄土の浄土から名前をとったのが「浄土ヶ浜」ですから、本当に極楽浄土のような美しい景観なんです。

また、釜石市にある釜石大観音は、山の上にあるのですが、釜石湾や釜石市内を一望できて、本当に素晴らしく心が洗われる場所です。

つい先日、私は釜石から東京までの夜行バスに乗ったのですが、たまたまその夜が満月だったので、カーテンを被りながら(車内の照明の反射がなくなり外が良く見えるのです)外の景色を見ていたのですが、夜の海に月の光が反射してびっくりするくらい幻想的なのです。

神秘的と言うか何というか、言葉では言い表せないのですが、本当に「やばい」としか言いようがないくらいのきれいな景色でした。

三陸地方は交通の便が非常に良くないです。

ですから、何となく敬遠してしまいがちかもしれませんが、行ったら行ったでとても素晴らしい地域なのです。

行くまでが大変なので、あまり観光客は多くはありませんが、だからこそ超穴場的な観光名所がずらずらとあるんです。

行くまでが大変と言っても、大変そうなイメージがあるだけで、実際に行ってみるとそれほど大変なわけではありません。

 

車で行くなら問題ないけど電車とバスはちょっと大変!

 

先日私が三陸地方に入ったルートは、これはちょっとイレギュラーかもしれませんが、東北新幹線の八戸駅から在来線(八戸線)に乗り換えて久慈まで行き、そこからは三陸鉄道で宮古まで行きました。

私は三陸地方は車では何度もドライブしているのですが、鉄道を使ったことがなかったので、鉄道で行ってみたくなったのです。

初めて三陸鉄道に乗りましたが、乗った車両が「宝くじ号」と書いてあったと思うのですが、今まで乗った普通の列車としては最高のスペックでして、個人的には新幹線のファーストクラスとも言われる「グランクラス」よりも好きです。

「宝くじ号」は大正ロマンが感じられるようなインテリアで、座席はボックスシートですが、花柄になっていてとてもきれいですし、照明も凝っていて私の好みにドンピシャでした。

その手前の八戸から久慈まではJR東日本の「リゾートうみねこ号」という列車に乗ったのですが、三陸鉄道の「宝くじ号」と比べてしまったらかわいそうなくらいの差がありました。

三陸鉄道の本気度は半端ではないと感じましたし、これからもぜひ頑張ってほしいと思います。

宮古から釜石までは鉄道が不通となっているので、路線バスで行くしかないのですが、直通便がなく、岩手船越駅というバス停で乗り継がなければなりません。

ここに最大の落とし穴があります。

宮古駅から岩手船越駅行きのバスに乗って終点まで行き、釜石駅行きのバスに乗り継ぐのですが、この岩手船越駅は閉鎖されていて建物の中には入れません。

つまり、トイレがないのです!

もちろん路線バスにはトイレが付いていませんので、宮古駅から岩手船越駅までは1時間以上ありますし、そこから釜石駅まで乗り継ぐ場合、合計2時間以上かかります。

それなのに、岩手船越駅にはトイレがない!

バス停の向かいにコインランドリーがあったので、行ってみるとトイレがない!

緊急事態なので、ちょっとその辺でとも思ったのですが、駅前にあった商店におトイレをお借りしました(おじさんありがとうございました!)。

岩手船越駅の手前(宮古方面)1kmくらいのところに道の駅があるので、そこまで行けばトイレはありますが、岩手船越駅でのバスの乗り換え時間を考えると道の駅まで往復したら間に合いません。

ちなみに宮古~岩手船越駅間と岩手船越駅~釜石間はバス会社が違いますが、連携して道の駅で乗り継げるようにして欲しいと切に思いました。

そもそも岩手船越駅~釜石間のバスはその道の駅で休憩しているのを私は目撃していました。

そこから乗せてくれればいいのにと思ったのですが、これは本当に何とかして欲しいです。

まあ、この区間は3月23日に念願の開通を果たしますので問題は解消するでしょうからいいのですが、路線バスを乗り継ぐ場合は「トイレ」に気を付けてください!

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