京都の伏見稲荷大社、下鴨神社、嵐山を観光した体験記を記載します。(2017年5月下旬)
伏見稲荷大社
ほぼ始発の新幹線で東京駅を出発し、京都駅に到着したのは朝8時半。
そこから歩いて5分ほどの場所でアシスト付きレンタサイクルを借りました。
1日1800円で保険が100円です。
そこから鴨川沿いのサイクリングロードを走って伏見稲荷大社に行きました。

鴨川沿いに整備されたサイクリングロード
伏見稲荷大社は修学旅行が重なってか、中学生と外国人の団体客がものすごくいて、ものすごい混雑になっていました。
「遂に来たぞ、伏見のお稲荷さん!」という感じでとても嬉しかったのですが、あまりの人混みに少々引きました。

遂に来ました!伏見稲荷大社
これまでいろいろな神社仏閣に参拝してきた私ですが、正月の初詣の時期を除いてこれほどまでに混雑している神社仏閣は過去に記憶がありません。

初詣並みに混雑している伏見稲荷大社
ご本殿で参拝を済まし、左側の階段から千本鳥居をくぐって山頂を目指すのですが、千本鳥居は大行列で、ディズニーランドのアトラクション状態です。
なぜ行列になっているのかというと、外国人が立ち止まってポーズを決めて写真を撮りまくっているからです。
なぜ外人(特にアジア系)は、ポーズを決めて写真を撮るのでしょうか?

千本鳥居は大混雑
千本鳥居の終点、奥社奉拝所まで来ると、そこで人が沢山溜まっているのですが、そこから上は徐々に人が少なくなっていきました。
四ツ辻まで来ると、京都の街並みが眼下に広がってとても綺麗です。
ここまででもかなり上まで登って来たなと言う感じがあり、みなさんアイスなどを食べて休憩しています。

四ツ辻の展望台から見下ろす京都市街
そこから山頂へは左回りと右回りがあるのですが、参拝順路は左回りという看板があったので、左回りで登りました。
そもそも山頂の一ノ峰は標高230mくらいですので、それなりに登りますから、私は最初から富士山に登るくらいの気合いで登っていました。
ですから、四ツ辻から一ノ峰までは階段がかなりきつく、みんなヒイヒイ言って登っていましたが、私は黙々と登って行きました。
富士山に登る気合いで登っていましたので、一ノ峰に付いた時は、予想よりも案外大丈夫でした。
逆に、ちょっと山頂まで行ってみようかという軽い気持ちで登っている人は、かなりしんどい感じだったと思います。

伏見稲荷大社のご神体の山頂にある一ノ峰

一ノ峰にはちょっとした休憩所や売店がある
一ノ峰に参拝してどうだったかというと、特にこれと言って何もなかったのですが、せっかく登って来たのですぐに帰るのももったいないと思い、お社の脇のほうで誰もいない木陰でしばらく涼んでいました。
この日はかなりの暑さで、私は普段の仕事着の恰好(Yシャツ、スーツパンツ、ビジネスシューズ、ビジネスバッグ)ですから、かなり暑くて汗が噴き出て止まりませんでした。
この日は半そで短パンでちょうどいいくらいの気温でした(2017年5月下旬で最高気温は32度でしたが私が山を登っていた午前中は26度くらいでした)。
そして、5分くらい休憩していたら、突然、すごいことに気が付いたのです。
なぜ自分が今の仕事をやっているのか、その理由が分かったのです。
私は今まで自分の仕事があまり自分に合っていないように思っていたのです。
ですが、この瞬間、このためにこの仕事をやっていたんだって、分かったのです。
むしろ、なぜ今までそのことに気が付かなかったのか、不思議なくらい腑に落ちる気づきでした。
やはり伏見稲荷大社の持つパワーは半端ではありません。
心がクリアになっていくのが感覚的に分かったのです。
一ノ峰に登るまでの間、ずっと奉納された鳥居がズラズラ、ズラズラズラっと千本鳥居どころではないくらい立ちまくっているのですが、全て会社や個人が奉納したものです。
鳥居の大きさによって奉納金は変わるようですが、10万円~130万くらいになっています。
これがもう半端ないくらいに立ちまくっているのです。

一ノ峰までの参道には無数の鳥居が立っている
つまり、それだけご利益があるということの証です。
伏見稲荷大社は商売繁盛の神様ということですが、本当にここは半端ではありません。
これだけの人たちが商売繁盛を祈願したら、この神社の神様のパワーはとてつもないことになっているだろうと容易に予測できるのです。
本当に驚きました。
業績が傾いてしまったとか、売り上げが上がらないとか、商売がうまくいっていない人は、伏見稲荷大社に参拝して一ノ峰まで登ってみてください。
わざわざ京都まで交通費と時間をかけて行く価値は絶対にあると思います。
だいたい2時間くらいあれば下のご本殿から山頂の一ノ峰まで参拝ができると思います。
商売をしている人もサラリーマンも絶対に一度は伏見稲荷大社に行ったほうがいいと思います。
参道の途中にあったお店できつねうどんを食べて、伏見稲荷大社を後にしました。

お稲荷さん(きつね)は油揚げが大好物なのでランチはきつねうどん
下鴨神社
伏見稲荷大社から再び鴨川沿いのサイクリングロードを北上して下鴨神社に向かいました。
京都の街が良く分からないので、レンタサイクル屋さんでもらった地図を見ながら走るのですが、距離感が全く分かりません。
かなり走って来たと思って地図を見ると、まだここかよ!みたいな感じで、まだまだです。
ちなみにアシスト付き自転車は初めて乗ったのですが、これは驚きの便利さです。
発進の時や坂道など、ペダルに力が加わるとグワーッと加速してくれるので、全然疲れないのです。
これ普通の自転車だと伏見稲荷大社の一ノ峰を登った後はきついかもしれません。
後で地図で見てみると伏見稲荷大社から下鴨神社までは約8kmありました。
ちなみに下鴨神社の後は嵐山に行きましたが約11km、嵐山からレンタサイクル店まで約9kmですから、レンタサイクルから伏見稲荷大社まで約4kmで合計32km、結構走りました。
アシスト付き自転車のパワー残量は12%でしたから、多分40kmくらいまでが限界だと思います。
京都は結構サイクリングロードとかが整備されているほうだと思いますが、下鴨神社から嵐山までは歩道が狭く、さらにガタガタなのできつかったです。
それにしても、京都は鴨川沿いを走っていると、昔風の建物が川沿いに並んでいて、山並みも見えたりしてとてもいい街だなと思いました。
ちょうど1週間前にYOU TUBEを見ていたら、倉木麻衣さんの「渡月橋」という曲を耳にして、なんかよさげだったのでレンタルしてカーオーディオやウォークマンに入れて聴いていたのです。
それが頭の中で何度もリピートされていたのですが、なんかこの曲すごく京都にマッチするんだよなあなんて思っていたのです。
そんなこんなで下鴨神社に着いたのですが、私は以前下鴨神社に来たことがあります。
が、しかし、頭が混乱しました。
自分が記憶していた下鴨神社と全然違うのです。
あれ?こんな神社だったっけかなあ?っと、全く想定していた神社と違っていました。
駐輪場はご本殿の左側にあるので、境内を入るといきなりもう本殿が近いです。

京都下鴨神社
ご本殿を参拝させていただき、せっかくですから表参道の先端まで行ってみようと逆流して歩いていきました。
「糺(たたず)の森」という素晴らしい森の参道を逆流していきましたが、頭は混乱したままです。

波動が高い「糺(たたず)の森」

国歌「君が代君」にうたわれた「さざれ石」
あれ?こんなところだったっけかなあ???」
全くと言っていいほど、記憶していた下鴨神社と違うのです。
まあいいかあと思いながら、鳥居の先端にまで行きました。
そしてまた戻るのですが、途中左側に「河合神社」という神社があります。
なんとここは「美人の聖地」だそうです。
なぜなら「河合(かわい)⇒かわいい」神社だからでしょうか???
興味本位で寄ってみると、女性の参拝客が多かったです。

美人の聖地 河合神社
再び参道に戻りご本殿のある境内に来ました。
水おみくじというのがあるのですが、どうも縁結び的な感じだったので、スルーしました。

下鴨神社で水おみくじする人達
最後まで前回の参拝の記憶を蘇らすことができないまま、嵐山に行くことにしました。
※後日調べた結果、私が過去に行ったのは下鴨神社ではなく上賀茂神社だったということが判明しました。
嵐山(あらしやま)
中学校の修学旅行では京都奈良に行きましたが、京都では清水寺とか???とか、まあほぼ記憶にないのですが、嵐山には行っていません。
ただ、なんとなく嵐山っていう場所があるというのは知っていたので、行ってみることにしました。
トロッコ列車の駅があって人が沢山いたのですが、嵐山はここではないと地図で嵐山を検索したらびっくり!。
なんと「渡月橋」という橋があるではありませんか!
頭の中でリピートされていた倉木麻衣さんの「渡月橋」って、まさかこの「渡月橋」のことか?と思ったのです。

京都嵐山にある「渡月橋」
行ってみると、それは嵐山のメインの橋なのですね。
多分、すごく有名なんでしょうけど、埼玉県人は知らいない人多いと思います。
うっそー、まっじー?というかなりのハイテンションで渡月橋を渡り、公園らしき場所に行きました。

観光客でにぎわう嵐山の渡月橋

大勢の人達が行き来する渡月橋
予想以上に、ていうか、最高にいい場所じゃないですか「嵐山」。
着物を来た若い女性が歩いていたりして、山並みが見えて、渡月橋があり、川が流れている、まさに超がつくほどの絶景ですね。
公園に渡月橋を見ながら休憩できる休憩所があったので、そこでしばらく休憩したのですが、ふとウォークマンを取り出して倉木麻衣さんの「渡月橋」を聴いたのです。

川岸の休憩所から渡月橋を眺める
「この曲、だから、京都がマッチするんだあ、ってかまさにここ(渡月橋)だよ!」
倉木麻衣さんと言えば、私がまだ20歳くらいの時にday after tomorrowという曲でデビューされ、私も結構聴いていたのですが、そう考えると倉木麻衣さんも結構いい歳?まあそれは置いといて、あの倉木麻衣さんがこんなに素晴らしい曲を歌っているんだなって思うとなんだかうれしくて、20年の歳月が回想されて、恥ずかしながら感動のあまりちょっと涙ぐみましたね。
何と言うのか、京都(嵐山)の街なみや、山々や、渡月橋や川の流れが目の前にあって、そしてその情景を歌っているまさにその曲を聴いているこの瞬間というのが、なんだかよく分からないけど、最高な気分なのです。
「こんなことってあるんだあ」と、生きていてもなかなかそう味わえないシンクロ状態に本当に感謝感謝です。

若者からお年寄りまで楽しめる嵐山
中学生の時には京都や奈良の魅力ってほとんど分からなかったのですが、大人になっていろいろな経験をしてくると、京都や奈良の魅力がとても分かるようになってきました。
嵐山は特に紅葉の季節がいいと聴きます。
海外旅行もいいですけど、やはり日本人は京都や奈良のような歴史がある街を散策するのが心が落ち着くのではないかと思いました。
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